洗車後のワックスがけの効果とは?実は車は傷んでいます!
2017.9.2

洗車の度にワックスがけ。愛車のためと思ってワックスを塗っている人も多いでしょう。
でもその効果は一時的なものだと理解していますか?
実はワックスは車を傷める原因の一つにもなりかねません。ワックスのメリット・デメリットについて説明します。
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この記事の目次
洗車の度にワックスを塗っていると効果はなくなる?
天気の良い日は愛車のワックスがけがしたくなります。
車体の艶を出すために利用するワックス。車用シャンプーを使えば車体の大部分の汚れは落ちますが、何年も乗っている車は艶がでなくなってしまうもの。その艶を再び出すことができるのが「ワックス」の力なのです。
ワックスがけのメリット
塗って拭くだけで艶が復活することです。簡単に誰でもすることができるのです。ただ、復活した艶はそれほど持続しません。ワックスを塗っても薄い膜で覆っているだけなので、雨や風に当たってしまうと元に戻ってしまいます。
そのため車を洗う度にワックスを塗ることになってしまいますが、これを繰り返すことで車体は油膜状態になりかねません。かえって汚れが付きやすくなったり、反対に艶を失ってしまうことにもなります。
ワックスにもいろいろ種類がありますが、艶を出すことが第一の目的なので、固形タイプが一般的に使われています。
水垢の除去もできる半練りタイプや液体タイプもありますが、研磨剤が入っていることが多いので、車種によってはムラが発生することも。ワックス選びは慎重に行いましょう。
ワックスかコーディングか、洗車後の効果が持続するのは?
ワックスとコーティングの違い
愛車にワックスを塗るか、それともコーティングするかで悩んだことはありませんか?両者で最も違うところは「成分」です。ワックスには「カルナバロウ」と呼ばれる天然のろう(蝋)が含まれています。このろうの成分によって自動車の車体が皮膜で覆われ、塗装面を保護しながら塗装の光沢を良くするというしくみです。
ではコーティングの成分はというと、フッ素やシリコンなどのポリマーです。ポリマーとは分子と分子の結合体のことで、ポリマーで作られた皮膜はワックス以上に塗装面を保護してくれます。そのため、効果も長く持続するようです。
成分のことを考えると効果はコーティングの方が上ですが、光沢の面で考えるとワックスの方が自然だと言われています。
では、どっちの方が簡単なのでしょうか?
固形ワックスを使う場合、まず洗車をして水分を拭き取ります。それからワックスを塗り、そのあとまた拭き取ると言った流れになるでしょう。
反対にコーティングは、自分でできるものも販売されるようになってはいますが、上手に塗らないとムラになってしまいます。でも業者に頼めば、数万円はかかるでしょう。どちらがラクとは言い切れませんね。
洗車後のワックスがけ、その効果を長持ちさせるには?
ワックスを塗ることの最大のメリット
「艶」と「光沢」ですよね。自分の車が見違えるように変わります。特に、黒や紺色など濃い色の車体だと、より美しく見えますよね。
たとえ古い年式の車であっても、ワックスを塗ることによって昔のようなツヤツヤの車に少し戻ることもできます。
ワックスの効果はこれだけではありません。撥水性の強いワックスを塗った車は、洗車してもその後の拭き取り作業がとてもラクになります。
ワックスのデメリット
ワックスはコーティングのようにボディの塗装の保護はしてくれません。常に雨や直射日光に当たっている屋外駐車場に停めている車には向いていないかもしれません。
ワックスの成分は雨や雪などで流れやすくなっています。ワックスの効果を持続させるためには、こまめにチェックしメンテナンスを行うようにしましょう。何もせず放置したままにしておくと、ワックスの成分が酸化して汚れが取れにくくなる場合もあります。
洗車やワックスがけは実は車の塗装にとっては良くないこと?
洗車といえば、カーシャンプーでボディを洗う→その後ワックスを塗るという人が多いのではないでしょうか?
でも、実は洗車すること自体がボディを傷めてしまっているのです。
洗車する時に、スポンジやタオルなとでボディを拭きますが、まずこのことで塗装面に小さな擦り傷、スクラッチができてしまいます。夜、塗装面にライトを当てると、小さな傷が無数に見えることがありますが、これがスクラッチです。このスクラッチによって、塗装面から輝きが消え、汚れもつきやすくなってしまいます。
そしてカーシャンプーも実は車にとっては良くはありません。どんなカーシャンプーでも、必ず「水できれいに洗い流して下さい」と書かれていませんか?これは、カーシャンプーの成分がボディに残ると良くないということを意味しています。洗髪の時のシャンプーと同じです。洗剤の主な成分は界面活性剤です。汚れを落としてくれる効果はありますが、塗装も落としてしまう危険性があります。
最後にワックス。ワックスの成分にはろうや溶剤が含まれていますが、これは「油」です。塗装面にとって油分は大敵。ワックスがけは、敵である油分をボディに擦りこんでいるのです。決して良いとは言えませんよね。
ワックスは車の表面を酸化させるってホント?
艶を出すために塗っているワックスですが、これが実は短期間で艶がなくなる原因の一つとも言われているようです。
先ほども言いましたが、ワックスの主成分は油。ワックスを塗った状態は、実際には「油が塗装に一時的に乗っている状態」であり、塗装と一体化しているわけではありません。そのため、効果は持続しないのです。
「ワックスを塗っても、雨が降ればすぐに艶がなくなる」「洗車機などでワックス洗車をした後、水あかが取れなくなってしまった」こんな経験ありませんか?
これもワックスに含まれている油の成分によっておこることなのですが、この油は車の表面を酸化させることにもなります。そして汚れと一緒になって塗装面を傷めてしまうのです。
研磨剤入りのワックスもありますが、これはもっと問題が大きくなります。手軽に塗れるワックスですが、デメリットがあることも理解しましょう。
- 雑学