親と同居する場合、間取りが生活スタイルを快適にする
2017.8.28

親との同居の話が持ち上がったらきちんと考えたいのが間取りになります。
生活は毎日のことです。
ある程度の距離感を持って過ごすことが大切なので、どのような間取りが良いのかお互いの生活スタイルに合わせて考えましょう。
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この記事の目次
親と同居するなら今どきの間取りにしよう!
二世帯の理想の間取り論はもう古い?
二世帯住宅の理想はどのように考えていますか?基本的に親世帯と子世帯では年代が違うので生活する時間が違います。それぞれ気を使わずに生活するには水回りは分けた方がいいです。と言われていました。特にキッチンは「女の城」と言われていて縄張り争いが起きやす場所です。嫁姑が問題を起こしそうな場所は分けておくのが二世帯リフォームで間取りを考える場合の基本でした。
でも実際に二世帯リフォームの依頼があり思うことは、理想の間取りは形式だけが残り意味がなくなって来ていて、時代遅れになってきています。
今までの二世帯のイメージが当てはまらない例が増えてきている
最近私が相談を受けた二世帯リフォームの例になります。とても忙しく家事をする時間がないので、炊事は親世帯に任せたいと思う子世帯がいました。逆にもう料理は面倒なのでしたくないを言う親世帯もいます。
また、高齢の男親と一緒に住むことになり、子世帯は家事のことを考えて水回りを一緒にしたいと考えましたが、親の方は自由にしたいので完全に分けたいを言いました。
少し前はこのようなケースは珍しかったのかもしれません。でも今は働く女の人が増えて、高齢者も元気に遊びに行くので同居を考えているのは子世帯の方からが多いというデータになっています。これまで言われていたことが当てはまらないケースが増えてきています。
親と同居する家を考える時に大切な間取りは?
僕は両親と同じ街に住んでいて、歩いて行ける距離に家がありました。うちの親に限ってだとは思わないが、「子は親の背中を見て育つ」と古い考えだけど、親の教育が子育ての原点だと言われて育ってきました。そのような親でも週末に子供を連れて行くと両親は喜んでくれて孫とのひとときを楽しんでくれていました。
このような生活が同居すると毎日の生活になってしまったらどうなるのだろう?
孫のわがままな性格や行動を毎日みて過ごすのは当然、孫への教育を考えると思う。さらに息子である僕や働いている妻の行動も気になるはずです。親への協力を住んでいる場所に求めることが社会環境の変化から必要とされている気がします。
大地震で経験した「絆(きずな)」の大切さをとても考えさせられた。誰もが感じた不安や恐怖を経験して、家族や夫婦が一緒にいられることのありがたさを十分に理解することが出来たと思います。
家族が離れて暮らす震災直後の行動は人命に係ることもあるということ。二世帯住宅は「お互いを感じられる距離」なのでより安心感があります。
このようなことを考えながら二世帯住宅を間取りを書いています。
親と同居をすると気を付けないといけない事と間取り
- 干渉はしない
お互いの世帯の喧嘩には干渉をしない事。理由がわからないし、余計なことを言わないようにしている。相手世帯のことに首は突っ込まないのが基本。 - コミュニケーションはまめに
例えば「今日は夜ごはん外で食べてくる」「夕方友達が来ます」とお互いに相手世帯に声をかけるようにしている。交流(コミュニケーション)が上手くいっていると、同居が喧嘩の原因になることはない。 - 「決まり」を作らない
「夕食は週に何回は一緒に」「掃除は交代」などのルールを作ると相手が守らなかったことが揉める原因になるので、自由に出来るほうがやることにすれば成功につながるかもしれません。 - お互いに経済的に自立する
親世帯、子世帯全員に稼ぎがあることがいいと思います。お金がある事で自分の好きな事が出来るし気も使わないでいい。
二世帯住宅に住むと「決まり事」があると思っていたけど、親世帯、夫の考えは違った。上記のような理由を聞いて理解しました。周りの話を聞いてみて「決まり」よりも大事なのは「コミュニケーション」だということもわかりました。
コミュニケーションは「自分のことを相手に伝えること」干渉は「相手の事に口出しすること」です。二世帯住宅に住む時はこの2つの事と間取りが重要なカギになります。
親と同居する時の間取りとデメリットは考えよう!
二世帯同居のデメリット
価値観や、生活リズムの違いにより、お互いにストレスが溜まる可能性があります。でも始めから「デメリット」と知っておけば対策を立てることが出来ますよ。
- 新しく家族に加わる人の価値観の違い
親世帯と子世帯では成長してきた時代などが異なるので価値観や生活スタイルも違ってきます。料理の作り方や味付け、掃除や洗濯の仕方などの違いが問題になることもあります。最初は小さな不満でもだんだん積り積もって、嫁姑問題に発展することもあります。 - 生活リズムの違い
例えば、子育て最中の子世帯と、熟年の親世帯では生活のリズムが違うのでストレスになる場合もあります。 - 親子の絆の強さが問題
親子は血でつながっています。夫婦はもとは他人なので、特に母親は息子が可愛いのでそのあまり、子世帯に干渉してしまう可能性があります。 - プライバシーの確保
お互いの世帯で共有するスペースの多い今までの融合型の同居の場合は、ひとりひとりが時間や空間を確保することは難しく、プライバシーも確保しにくい場合があります。 - 気を利かせたつもりが
子供世帯が共働きのため、朝食の食器をそのままにして出かけてしまったので、気が付いた姑が親切心から食器を洗ってあげたら?その日以降、嫁はそのことを気にして食器を洗ってから出勤しなければなりませんよね。
良かれと思ってしたことでも相手はどう感じるのでしょうか?手を出さない、口を出さないということは難しいことです。親世帯を子世帯の家事空間はちゃんと分けるといった工夫が必要になります。
快適に親と同居するためにとっておきの間取りとは?
- 1階は若夫婦、2階を親夫婦
老夫婦が一回に住むメリットは階段の上り下りがないだけです。2階の方が日当たりや風通しもよく、朝日も入るので2階で元気に暮らしてもらいましょう。夜遅く帰宅する若夫婦は足音を気にせず暮らすことが出来ます。 - 水回りと親の寝室は離して作ろう
「夜遅くにシャワーを使っていたら、舅や姑から「うるさい」と言われてしまい気を使い深夜に入浴出来なくなってしまったお嫁さんがいました。お互いに時間帯を気にせず、過ごすためにはお風呂や水回りは親世帯の寝室から遠くに設置すること」をお勧めします。 - 老夫婦には広い収納スペースが必要
思い出の品物を捨てなくてもいいように広めの収納スペースを作ってあげるのが思いやりになります。 - キッチンは共同でも老夫婦にはミニキッチン
お姑さんの部屋の押し入れをミニキッチンにリフォームすることによって、若夫婦に気を使うことなく友達を呼んでお茶を楽しめるようにしました。ちょっとした軽食やお湯を沸かすことが出来るようになりました。ミニキッチンがあるとお互いの生活スタイルが維持できます。
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